やそはちの米作り日記

東京農工大学の有志メンバーで作られた「やそはち」が千葉県香取市で農家の方にお借りして、お米を作ります!

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3/19 作業報告(種まき)

こんにちは、地シス3年の水谷です。
先の作業日程の前半を使って、種まきを行ってきました。

言うまでもなく種まきとは、
発芽しかかった種籾を育苗箱に播き、出芽・緑化への環境を整備する作業です。


今回のやそはちでは、メインの「フサコガネ」を25枚。それに加えて実験用として、昨年人見さんが余した「フサコガネ」および「コシヒカリ」を数枚、計35枚を作りました。これらは区別ができるよう、育苗箱の淵にガムテープを貼ってラベリングしました。「フサ'13(年度)」「フサ'12」「コシ'12」といったふうに。


種籾の消毒は前々回の作業で行いました。が、浸種および催芽にかんしては、今回も、事前に人見さんがやってくださいました。学生の都合上、事後のことも同様にならざるをえません。したがって、以下に述べる種まきも、苗が育つまでの一連の作業のほんの一部分にすぎないことを、よくよく自覚する必要があると自分は思っています。




さて、詳しい作業行程は以下のとおりです。
写真がなくてわかりづらいですが、あらかじめご了承くださいませ。



まず、育苗箱をよく洗う。

昨年の根や土、ときにはカビが菌糸を作っている場合などもあるので、高圧洗浄器で表・裏・側面まで念入りに洗います。

※今回の反省として、この段階で35より少し多めの育苗箱を洗っておけば効率が良かったと思いました。というのは、最後に苗箱を積み重ねてラッピングする際、上下に緩衝帯を設けるのですが、そこにも数枚の育苗箱を用いるからです。



続いて、播種の準備。

平らな地面にブルーシートを敷き、四隅に重石など置いて固定。

※今回も作業の全行程を人見さん宅の前で行いました。地面の泥などはあらかじめスコップで取り除いておきました。

ちなみに、ブルーシートは水洗いしない方が良いです。シートの上に人が乗って作業できた方が、何かと勝手が良いからです。



プラスチックのたらい(45〜50リットルの大きいもの)、柄杓や手鍋、それにすり切り用の定規を用意。

※たらいはあらかじめ洗っておきます。定規は、育苗箱の都合にあわせて二角を切り取ったもので、シンプルですが、床土と覆土の両方を均すことができるスグレモノ。すぐにその威力がお分かりいただけます。

種まき定規




たらいに床土を作る。

培土:籾殻燻炭=1:1

※ただし、これは質量のはなしです。実際には、同じ手鍋ですくう場合、培土すり切り1杯に対し燻炭すり切り2杯、というふうにやりました。

で、その都度よく混ぜます。燻炭を直に触ると手がガサガサになるので、使い捨てのポリ手袋などをはめるのが妥当です。




床土を育苗箱に入れ、定規で均等に均す。

※今回は床土・覆土ともに厚さ15mmとしました(育苗箱の深さが30mm)。すり切って余った土がこぼれて無駄にならないように、たらいの上で丁寧に。(この点、この作業を主に担当した1年生小川君の手際の良さには感服させられました。)

また、土でも種籾でもそうなのですが、育苗箱の四隅までしっかりと入れる(播く)ことが大切です。というのは、育苗期間が終わり、いざ田植え機へ移そうといった時、隅っこの根の"張り"が軟弱だと、結果的に一箱の苗全体が脆くなってしまうからです。概して苗の培土がポロポロと崩れやすいのは、一度田植えを経験したことのある方ならご存知かと思われます。




続いて、床土の上に、種を播く。

100〜110グラムの種籾をぱらぱらと、均一になるように。個人的には、掌(指の付け根あたり)に適量の種籾を乗せ、傾けて小刻みに振るう。そうして中指と薬指の腹をつたってポロポロとこぼれ落ちていくようにすれば、かなり勝手が良いかと思いました。

今回の播き具合は薄まきの部類に入るかと思われます。フサコガネは苗の根が枯れやすいらしく、少し心配な点もありますが、今後の経過に大いに期待している自分であります。




たらいに覆土を作る。

この作業は、種まきと並行して、あるいはそれより前から始めた方が効率が良い。というのは、播いた種籾があまり乾かないようにするためには、種まきと並行して覆土も行っていく方が都合が良いからです。(もっとも今回は人数の制約もあって厳しい状況でしたが。)

覆土の構成は、培土:籾殻燻炭=1:1(培土一杯に対して燻炭二杯)。ここまでは床土と同じですが、ここに、たらい一杯につきトルマリン石を400グラム混ぜます。こうすることで、地温上昇・化学反応の促進など苗にとって有利な環境を作り出すとみられます。(調べていたら以下の記事に行き着きました→参考:農業資材としてのトルマリンの活用)

覆土の際には、例の定規の反対側が活躍します。ちょっとの工夫で二役兼ねる器具が作れてしまう、人見さんの発想力、ひいてはインベンションがどこから来るのか...なかなか考えさせられますね(^^)




覆土が終わったものは、何を播いたか分からなくならないよう、ラベリングする。

そして、潅水。

表面に燻炭がうっすらと浮き上がってくるくらいまで、たっぷりと水をあげる。やさしく、満遍なく。よくジョウロの首の接続部などから滴り落ちるポタポタはNGです。



潅水が終わったら、いよいよ人見さん特製の"育苗台車"に積んでいく。

※この台車は、板材に頑丈なキャスターをつけたシンプルなものですが、われわれにとってはトンネル代わりの貴重な代物です。で、この度いくらかの補修を加えました。中央部が撓まないよう、梁となる板材を渡したり、苗箱が安定するよう上面に木片を付け足したり。
その結果、大の大人が乗ってもびくともしない屈強さがそなわりました。このように、"今あるもの"を利用・加工することで、状況を改善していく。これぞ本来の「エコ」ではないでしょうか。

この台車の上に、五段積み重ねた苗箱を七列、並べていきます。ただし、いきなり苗を乗せるのではなく、下に二段、空の苗箱を置きます。地面から少しでも遠ざけて、苗の急激な温度変化を防ぐためです。

二段の空箱、五段の苗。そして上にも二段、空の苗箱を乗せました。一番上の苗箱には殊に、籾殻を敷き詰めました。これは日光の温度に対する影響を和らげるためで、殺菌のためごく薄い酢水(500倍希釈、4.5リットルの水に9cc)をあらかじめかけてあります。




積み終わったら、ラッピング。

まず、包装用のプチプチ(の巨大版)をぐるりと巻きつけます。地面から2〜3㎝離して、苗箱とは隙間ができないようぴったりと。隙間があると保温の効率が悪くなり、苗にとっては致命的にもなりかねないので、余った部分は織り込んでガムテープで閉じ合わせたり、場合によっては継ぎを当てたりする。

その次に、ビニールハウスなどに使う本式のビニールを被せる。

※かなりサイズが大きく、二つ折りでも都合が悪かったので、三つ折りにして乗せました。人見さんは、

「ビニール三重となると、低温よりむしろ高温に注意が必要だ」

と言っていましたが、それもそのはずです。初夏の陽気ともなれば、普通のハウスですら蒸し風呂になるのですから。

このままではさすがに手に負えないので、直射日光の影響を防ぐためのブルーシートを上に被せて、種まき作業は一段落。風などで飛ばされないよう、シートの端っこもブロックや角材で固定しました。




以後、温度計を駆使しての慎重な温度管理が求められる状況がしばらく続きます。
10℃を下回れば凍死したり休眠へ逆戻りしたりするし、かといって40℃まで上がれば暑さで焼け死んでしまう。苗は非常にデリケートです。

幸い、今年の春は平年並みかやや温かい日が多そうですが、今週末などはまた冷え込みそうです。

さてもさても、


花は咲き

花粉は止みて

種もみと

笑顔ほころぶ 春ぞ恋しき




余談ですが、潅水のためのジョウロ・ホース(ホースの先っちょがジョウロになっていて、手元で水量などが調節できるもの)の調子が悪く、人見さんに相談したところ、すぐさま大きさの合うパッキンを持ち出してきて、取り付け、水漏れを改善してくださいました。
私たちはモノの具合が悪いとすぐに「使えない→取り替えよう」となりがちですが、この考え方は反省・改正していくべきものだと強く思い知らされました。

二年目の農作業、さらなる成長ができるよう、考え、動いていきたいと思っています。
sowing
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